渡邊 信
Shin Watanabe
関東実業団少林寺拳法連盟会長
財形信用保証株式会社 代表取締役会長



<略歴>

昭和42年3月  東京大学法学部卒業
 同年  4月  労働省入省
平成13年1月  厚生労働審議官
平成14年8月  辞職
平成17年6月  現・中央労働金庫理事長
平成23年7月  現・財形信用保証株式会社 代表取締役会長
勁草之節を貫かん
 〜少林寺拳法創始者宗道臣生誕100年記念 2012年関東実業団大会によせて〜

本日、2012年度の少林寺拳法関東実業団大会が皆様のお力によって無事開催されますことに大会会長として心より御礼申しあげます。大会の開催にあたり、ご多忙のなかご来駕いただきましたご来賓の方々、ご来場の皆様、拳士諸氏に一言ご挨拶申し上げます。

日本の国は近代に限ってみても幾多の大事に直面してきましたが、昨年の大震災はまぎれもなく歴史を震撼させる大事件でした。失われた尊い命への悲しみが消えることはありません。私たちが心から大切にしている「自他共楽」の精神、人と人との結びつきのかけがえのなさもこの大震災を機にあらためて認識され、日本人の考え方や行動に大きな変化をもたらしました。そして原発事故は、私たちが日常何気なく生活している社会が、実はいかに危うい脆い基盤の上にあったのかということを露わにしました。このことも日本人の意識を大きく変革しました。私たちは砂上に楼閣を築いてきたのではなかったのか?
増大する社会保障費の負担の解決を先へ、先へと、私たちの子孫へと転嫁している現状も同じことなのでしょう。戦後の廃墟を目の当たりにされ、人づくりによる祖国の復興を決意された開祖の目にはいまの日本はどのように映るでしょうか。

昨年予定された「宗道臣生誕100年」記念全国大会は震災の影響で本年に延期されました。この大会では実業団連盟にも出場枠が与えられることになりました。本年度の関東実業団大会はその選考会も兼ね、例年より早い6月での開催とさせていただきました。拳士の皆さんの存分な実力発揮を期待しています。

1947年の少林寺拳法の創設から65年、実業団連盟の設立から40余年、少林寺拳法は我が国において確固たる地歩を築いてきました。修練を重ねるなかで仲間との絆を強め、人々の幸せを考え、良き国造りを目指す少林寺拳法の精神はますます輝きを増しています。かけがえのない存在です。どのような仕事も社会との繋がりなくしては存在しません。職場にしっかりと根をはって活動される実業団の皆さんは強風にも堪える言わば勁草です、まさに開祖が育てようとされた「社会のリーダー」を体現されるものであります。私たちは本大会を機にもっともっと繋がりの輪を拡げていきましょう。最後になりましたが、大会実行委員、各スタッフの皆さんの大会開催までのご労苦に深甚なる感謝を申し上げます。

合掌