全日本実業団合同合宿 in 東海
<43年の歴史で初の試み>

7月20-21日、東海地区において全日本実業団連盟合同合宿が開催された。地域を超えての合同合宿は経費の問題もあってハードルが高い。今回のこの合宿が実業団連盟43年の歴史の中で初めてのことだった。

話は40周年の記念式典にまで遡る。その際50周年の全国実業団大会、その前に45周年の合同合宿を・・・という話が出てとお伺いしている。今年は本部での部長研修会がなかったこともあり、45周年の合同合宿を2年早めて開催する運びとなった。

関西実業団から42名、東海実業団から74名、関東実業団から26名、学連から5名。そこに現在着々と連盟設立準備中の中四国からJR四国の大田先生もご参加され、総勢148名の合宿となった。また連盟本部からは新井会長をお迎えすることができた。

株式会社デンソー様に全面的にご協力いただき、本社1階の大会議室を研修会場としてお貸しいただくこととなった。高速を降りてしばらく走ると愛知県刈谷の昭和町に入るのだが、そこに遠目にも分かる巨大なビルがある。それがデンソー本社だ。そしてデンソーと言えば東海実業団連盟所属の最大支部でもある。



<共に汗する>

午後1時の開始に合わせて、会場に続々と拳士が集まってくる。中に知り合いの道院長さんの顔も見えた。ワクワク感のボルテージが一気に高まる。僕はこういうミックスドの世界は嫌いじゃない。

受付で参加記念品をいただく。2013全日本実業団連盟合同研修会とペイントされているオリジナルのアルミプレート。さすがは自動車の町だけある、この手のノベルティはお手の物なのだろう。

関西実業団坂田理事長の鎮魂行、関東実業団の根本理事長の準備体操と続き、いよいよ新井会長の実技指導となった。

基本で印象に残ったのは開足中段構からの振子突で、膝の位置に関する注意。「後ろ足の膝の方が前にでるんだよ」ということ。演武の際、意識して行っていたことではあるが、振子突の指導で明示的に聞いたのは初めてのことだった。
また、中段構からの連突では逆突から順突というバリエーションが新鮮な感じがした。少林寺拳法の指導で常々気になっていたことがある。あまりにも型にハマりすぎていてそれ以外の動きを行うと、まるで間違いだと言わんばかりの指摘を受ける点だ。安易に他武道の動きを取り入れるのは愚の骨頂だが、このような自由自在に技を使いこなすための練習は必要だと思うし大歓迎だ。

剛法、柔法それぞれ1時間ほどの指導が続いて練習が終わった。時間にしたら短い。1人が150人に教えるわけで意図したことのどれだけが伝わったかも定かではない。でも、全国から実業団拳士が集まって一緒に汗を流せたことに意義があると思う。かつて180近い実業団支部が全国で活動していたが、長引く景気低迷の中現在では80程度に減ってしまった。だが、まだまだ潜在的なパワーを秘めていることが実感できた。このパワーを活用できれば実業団連盟は間違いなく再び活性化するだろう。



<名古屋の暑い夜>

練習後はあわただしく撤収し、名古屋駅前の懇親会場へと向かう。今回の研修会は交通、宿泊を各自手配とした。それによって主催連盟の負担を軽減できると考えたからだ。また関東に関して言えば、連盟内においてもとりまとめ担当者をおかずに各自手配とした。30名前後の団体で直前のドタキャンやドタサン対応は馬鹿にならない。それ専門のエージェントがいるならそれもありかもしれないが、その他の連絡や調整をする理事の先生方が手を煩わすのではあまりにも負担が大きいと思われたからだ。

宴会場は貸し切りスペース。豪華な料理と楽しい仲間自然と話が弾んだ。途中から参加者たちのマイク・パフォーマンスが入り会場は物凄い熱気が充満した。
当然、2次会、3次会へとつながりムッチャ楽しい夜は更けていった。

実業団連盟の拳士は全員会社員であり、支部内にも会社文化が持ち込まれている。それがある意味大変よい影響にもなっている。一言で言えば参加者が大人なのである。工夫、行動力、気配り・・・そうしたところに大人社会の常識が自然と盛り込まれるのだ。
「あらゆる職場のあらゆる階層に、少林寺拳法の考えをもった人が増えればこの世はきっと良くなる」と言った開祖の言葉は今なお着実に浸透し続けている。この先の45周年、50周年の行事もきっと大成功するのではないかと、予感させるに足る合宿となった。


※ 練習の写真が全くなくて申し訳ありません。社内施設での練習だったため、特定の方以外の写真撮影が禁止されておりました。もし写真を入手することができたら追加掲載いたしますm(_ _)m



2013年9月23日掲載